コラム
Column
2025.02.27
住むところがない女性は何をするべき?家がない状態で立て直す方法
最近では日本の物価上昇や貧困化によって、「住むところがない女性」が増えています。
終身雇用がなくなってきた社会や働いていても手取りが少ない不安からの退職、友人の家に住んでいたけれども、出ていかないとならなくなった。
同棲していた彼氏と別れて住むところが急になくなった。
家族に追い出されてしまったなど、理由は様々ですが、生活するのにも大変な時代です。
本記事では住むところがない女性の取るべき手段や解決策を紹介・解説していきます。
家がない女性が取るべき手段
まずはじめに、現在またはこれから住むところがない女性が取るべき手段は主に以下の通りです。
- ネカフェや友人宅などで寝泊りする場所の確保
- 寮付き求人に応募して働きながら貯金
- 市役所などの相談窓口で生活保護
とにかく、本記事をご覧になった後にまずは行動することをおすすめします。
可能なことから行動していき、3日くらいで次の住居や仕事を見つけるのを目標に行動していきましょう。
ネカフェや友人宅などで寝泊まりする場所の確保
もうすでに住むところがない人は数日でも泊まれる環境を探すことが大事です。
女性の場合、夜外に出歩いているのは想像よりも危険です。
夜は日中よりも人目が少ないため、犯罪が発生しやすい環境でもあります。
何かのトラブルに巻き込まれる前に泊まれる場所を見つけましょう。
ネットカフェ
ネットカフェは有料ではありますが、インターネットがある環境で寝泊りができます。
他にも必要に応じて食べ物や飲み物の提供もあるので、ネットカフェで今後の方向性について考えることが重要です。
目安としては3~5日間の間に次の行動ができるようインターネットを活用したり、必要書類を集めたりして準備をしておきましょう。
ネットカフェの料金は通常であれば最初の30分は250円、以降10分毎に80~100円くらいの料金がかかります。
ですが、日中は外で行動し、夜寝泊りを目的として利用すると考えた場合、夜限定の宿泊目的である「ナイトパック」を利用すれば、通常料金よりも安く利用できるケースが多いです。
ナイトパックを利用する場合の料金は1日あたり1,500~2,000円くらいなので、3日であれば4,500~6,000円、5日であれば7,500~10,000円くらいになります。
別途、食べ物や飲み物代、シャワー代などがかかるので、必要に応じて利用してください。
しかし、利用したが、支払いができないなどの状況にならないよう、ご自身の所持金に合わせて判断することが重要です。
また、ネットカフェの利用目的の20%が「宿泊目的」なので、気負いせずに利用ができると思います。
友人の家
もし、経済的にネットカフェなどの利用が厳しい場合、親しい友人に声をかけてみてください。
友人の家であれば、日中でも家の中で過ごすことができます。
しかし、友人にも迷惑をかけてしまっているという認識を忘れないようにしましょう。
お金がなくとも、家事の手伝いなどでできるだけ恩返しをする気持ちが大切です。
また、自分の利用したもの、例えば料理器具や借りた寝具などは最低限利用前の状態にしておくなど、友人が気持ちよく過ごせるような努力が必要です。
その間に次の方向性、バイトや仕事、住居探し、必要な書類集めなどを行いましょう。
友人が泊めてくれるからといって、行動しないと中だるみしてしまい、いつまでもその状態が続いてしまう可能性があるので、とにかく行動していくことが重要です。
寮付き求人に応募して働きながら貯金
なかなかやりたい仕事が決まらないが、経済的にも住むところも不安定なのであれば、寮付き求人がおすすめです。
寮付き求人とは企業の福利厚生として、社員寮という住居を提供をしています。
採用が決まれば、住居と仕事が同時に手に入ります。
採用までの流れは一般的な就職やバイト採用などとあまり変わらず、最短の場合即日入寮可能という求人もありますが、即日採用の求人は労働環境や社員寮の環境など、何かしら問題のある傾向があるので、あまりおすすめできません。
通常だと1週間~2週間くらいかかることが多いので、余裕をもって行動しましょう。
ですが、寝泊りする場所と収入源を確保するためにもなるべく早い採用の求人を選ぶことも視野に入れておきましょう。
また、寮費や光熱費が無料の求人も多いので、生活費が安くすみ、短期間で貯金がたまりやすい特徴があります。
貯金額は収入によって異なりますが、寮費+光熱費が無料の場合、最低限お金がかかるのは食費くらいです。
食費が3万~5万円かかったとしても、残りの収入は貯金や自由に使えるお金として計算できます。
収入が手取り20万円だとしても、毎月15万円の貯金が可能で、年間だと180万円の貯金ができます。
仕事内容については様々なものがありますが、代表的なものとしては
- 工場勤務
- リゾートホテルや旅館
- 病院や福祉施設関係
- 働いているが収入が13万円以下
- 怪我や病気で働くことができない
- 土地、車などの財産をもっていない
- 工場
- リゾートホテルや旅館
- 事務系
- 住民票
- 身分証明書
- 印鑑と印鑑証明
- 口座情報
- 収入証明
- 連帯保証人の連絡先、住所
などがあげられます。
のちほど、詳しく説明しますがそれぞれの職種について仕事内容や平均年収などを簡単に紹介します。
工場勤務
工場勤務は自動車の部品、精密機器、食品工場など様々なジャンルに分けられています。
ライン作業といわれる、ベルトコンベアの上で商品を作りあげる仕事です。
単純作業なので、難しい作業ではありませんが、長時間の立ち作業なので、体力が必要です。
平均年収は300万円〜400万円です。
リゾートホテルや旅館
リゾートホテルや旅館は受付や客室の清掃、サービスの提供などになります。
ゴールデンウイークや夏休みなどの大型連休に募集されていることが多く、そういった期間は忙しいです。
平均年収は正社員の場合450万円、派遣社員の場合は平均時給1250円なので、働く時間に応じて変わります。
病院や福祉施設関係
病院や福祉施設関係は看護業務をメインに行います。
入院されている患者の方のお世話をすること以外にも投薬や緊急時の対応など、人の命に関わることなので、責任感が大きい仕事です。
平均年収は看護師の場合、500万円となります。
市役所などの相談窓口で生活保護
もし、あなたが働くことが困難なのであれば市役所の窓口で生活保護の相談も考える必要があります。
生活保護の受給条件について以下のいずれかの条件を満たし、なおかつそれを証明する必要があります。
上記の条件でなおかつ家族や親族などの身内から支援がない場合に限ります。
これらの条件で申請したあとは本当に働けないかどうか調査が入り、働けない状態という判断であれば、生活保護の受給資格が得られます。
受給額については生活に必要な金額ということで、13万円の受給となっています。
しかし働いていて、収入が13万円以下の場合にも受給資格はありますが、その場合は13万円から収入を引いた金額が受給金額になります。
例:数日のアルバイトをしていて、月5万円の収入があった場合
13万円ー収入5万円=8万円
という計算での支給となります。
生活保護の申請をする場合、最低でも本人確認書類(免許書や保険証)が必要になるので、窓口へ行く際には準備しておきましょう。
住むところがない女性におすすめの寮付き求人仕事
現在家がない、もしくは住むところがない女性には、寮付き求人のお仕事で社員寮に住み込みしながら働くことが一番おすすめです。
そこで、次に女性におすすめの寮付き求人を紹介していきます。
おすすめの求人(仕事内容)は以下の通りとなります。
やりたいことや仕事内容で悩んだ際にとりあえず調べてみるのも良いでしょう。
それではそれぞれの職種について仕事内容やおすすめ理由などを解説していきます。
工場
工場勤務の主な業務は組立・加工・検査・梱包・出荷などになります。
単純作業なので、頭を使わず仕事ができて、楽だと考える人も多いですが、その反面、長時間の立ち仕事の場合もあるので、体力面での負担が大きい可能性があります。
多くの工場は自動車部品を取り扱っているケースが多いですが、小さな部品(半導体などの精密機器)を製造している工場や食品工場であれば比較的、体の負担が少ないと思うので、女性にもおすすめです。
また、寮付き求人の中で圧倒的に求人数が多い所にあります。
そのため、様々な条件の中で自分に合う条件の工場を選択する余裕があります。
またスキルや経験も必要ない場合が多いので、就職するのにハードルが低いのも特徴です。
リゾートホテルや旅館
リゾートホテルや旅館での勤務はフロントでの接客、電話受付、客室やお風呂場などの清掃業務、レストランや食堂での業務、売店などに分かれています。
これらの業務の一部を行うようなイメージですが、大きいホテルだと温泉やゲームコーナー、リラックスルームなどの施設が多いので、覚えることが多いのが特徴です。
業務によっては体力を使う仕事もあるので、ご自身の体力に合わせた職種を選ぶと良いとおもいます。
おすすめ理由としては勤務先のホテルの弁当を無料で食べれることがあるからです。
働き始めは特にお金がない場合が多いので、食費を浮かせるためにも良い福利厚生です。
事務系
事務系の仕事は寮付き求人の中でもかなり少ない求人となっています。
だからこそ、偶然見つけられた場合、とてもラッキーだと思ってください。
事務系の仕事は寮付き求人では特にめずらしい、体を酷使しない職種です。
営業事務や経理、工場の一般事務、データ入力などの様々な仕事がありますが、慣れるまでが大変です。
しかし、他の職種に比べ、採用のハードルが高く、経験が求められる場合もありますが、データ入力などは未経験でも募集している場合があります。
一度、求人検索の際に調べてみても良いと思います。
賃貸契約の条件や必要な書類
家がない女性でも賃貸契約ができるのか?
結論からいうとかなり難しいです。
理由としては基本的には収入が安定していないと審査に通らないからです。
もちろん、家がない状態でも賃貸契約はできますが、以下の書類を準備する必要があります。
家がない場合、賃貸契約の際に、つまづきそうな住民票、収入証明について解説していきます。
住民票について
住民票は市役所などで用意することができますが、以前の住所登録から転出届を出している場合、次の住所の転入届を出していなければ、住所はない状態にあるわけです。
なので、転出届を出している人で、なおかつ新しい住所がない人はこの時点で住民票の用意ができません。
しかし、基本的には新しい住所が決まらない限り、転出届だけを出すことはないので、ほとんどの人は前の住所の住民票が用意できると思います。
また、しばらく住民票の更新がなかった人でも、法律で住民票の保存期間が5年から150年に伸びたので前の住所登録が残っていると思います。
もし、仮に住民票がなかった場合の対策としては、一時的に友人宅に同居人として住民票を移すこともできるので、自分の住民票の状態について、一度確認しておきましょう。
収入証明について
収入証明は契約先の不動産会社によって、提出する書類が異なる場合があります。
会社員であれば源泉徴収票や毎月の給与明細など収入が証明できるものであれば問題ありません。
しかし、家がないということは収入がない、あるいは不安定な方が多いと思います。
その場合だと不動産契約はできない場合がほとんどです。
この問題についての解決策はやはり仕事をして、安定した収入を得るしか方法がないのです。
そのため、やはり寮付きの求人に応募し、新しい住まいと安定した収入の実績を作ることが、賃貸契約するための第一歩だと思います。
例外として、生活保護者などで住所がない人でも賃貸契約ができるサポートをしているNPO法人や団体があります。
生活保護を受ける際には、窓口で併せて相談してみてください。
まとめ
本記事では住むところがない、家がない女性の方は何をすれば良いのか、立て直すための方法について解説しました。
家がない女性の方の背景には様々な事情があるかと思います。
よく耳にするのは彼氏、夫と同棲していて、急に別れることになったから住むところがなくなったという話です。
同棲する場合、家賃や光熱費を割り勘する場合でも、賃貸や住居の契約者、所有者は男性になることが多いでしょう。
本記事を通して、様々な対応策の紹介をしてきましたが、家がない状態を立て直すには寮付き求人に応募し、社員寮で住み込みで働くことが一番おすすめです。
短期間で貯金することもでき、自分のやりたいことや新しいことに挑戦するための資金作りと割り切ることができれば、多少つらいことがあっても乗り切れると思います。