寮付き求人で60歳以上（シニア向け）におすすめの仕事と注意点まとめ

60歳を過ぎても働いていたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

「年金の支給額だけでは生活が苦しい」
「社会的なつながりを断ちたくない」
「孫に何か買ってやりたい」

など色々な理由があると思います。

しかし、再就職に対して「就職が可能なのか」「働き続けることができるのか」などの不安もあると思います。

今回は短期間で貯金が可能な寮付き求人について、どういった仕事内容のものがあるのか、給与面での待遇やおすすめの仕事について解説していきます。

寮付き求人の主な仕事まとめ

寮付き求人とは会社の福利厚生の一部として、職場の近くに社員寮や社宅などの住居を備え付けで提供してくれる求人です。

家賃の一部、あるいは全額を会社が負担してくれるので、貯金や自由に使えるお金が増えやすい特徴があります。

寮付き求人の代表的な仕事は以下の通りとなります。

• 工場
• ホテルや旅館
• 病院や福祉施設

上記の職種は比較的、求人数が多い仕事になっていますが、他にも様々な職種があります。

上の図は寮付きで働いた経験がある人に対して行ったアンケートをグラフでまとめたものです。

やはり工場で働く人が圧倒的に多く、次いでホテルでの勤務、営業職となっています。

当社が行ったアンケートは20代～50代の方が回答してくださいました。

なので、あくまで20代～50代に多い職種となりますが、次の項では60歳以上の方におすすめの寮付き求人を紹介していきます。

60歳以上（シニア）におすすめの寮付き求人の仕事

ここでは60歳以上（シニア）向けのおすすめの寮付き求人を紹介していきます。

働くことへの不安や再就職するにあたってどういった仕事を選べばよいのかなども含めて対策を考えていきましょう。

選定するポイントとしては

• 体力面での負担が少ない
• 未経験でも募集をしている
• 今までの経験を活かせる

上記の点に注目しておすすめの寮付き求人を選びました。

また、後程紹介する「よくある質問」では女性向けの寮付き求人の仕事も紹介しているので、女性の方は是非見てみてください。

それではシニア向けのおすすめの寮付き求人についてまとめていきます。

清掃員

清掃員はアパートやマンション、ビルや商業施設など様々な場所で募集しています。

主に建物の共有部分（通路やエレベーターなど）やトイレなどの清掃を任されることが多いです。

おすすめポイントとしては未経験でできることに加え、一人でもくもくと作業ができるので、人間関係からくるストレスも少ないです。

また、自宅などで、ご自身で掃除をしていた方はそのスキルも活かせることができます。

しかし、一定の体力が必要となりますので、短時間のシフトを組んだりして、無理のないような働き方がおすすめです。

軽作業スタッフ

軽作業スタッフは、倉庫や工場などで梱包や仕分けなどの比較的簡単な作業を行う業務です。

特徴としては単純作業の仕事なので、長時間集中できる人におすすめです。

おすすめポイントとしては体力面での負担が少ないことです。

しかし、扱う商品によっては重たい物や大きいものだと大変なので、特におすすめなのは、シール貼りや仕分け作業になります。

また、未経験でも多くの募集があるので、長時間の集中ができる人は是非検討してみてください。

調理系

ホテルや旅館などの飲食店、介護施設の食堂等での仕事となります。

主にホールスタッフとキッチンスタッフに分かれており、ホールスタッフは注文を受けたり、お客さんへの食事を提供したりします。

キッチンスタッフは料理を作るお仕事になります。

おすすめポイントとしては、柔軟な勤務時間の調整ができるところにあります。

飲食店は忙しい時間帯や土日祝の時間のみ働くこともできますし、もちろん平日の早朝のみという働き方もできます。

また、シニア世代は豊富な人生経験から円滑な接客ができたり、料理もスムーズに出来たりと飲食店によって重宝される存在でもあるのです。

また、多くの飲食店ではまかないの提供もあり、安く、あるいは無償でご飯を食べれるのがうれしいですよね。

体力を使う仕事ではあるのですが、ご自身の体力に合わせて働く時間を調整することで、適度に体を動かすこともできます。

60歳以上の寮付き求人の仕事選びの注意点

60歳以上の方が寮付き求人を選ぶ際の仕事選びのポイントと注意すべきポイントについて解説していきます。

仕事選びのポイント

• 肉体的に負担が少ない仕事
• 未経験でも働ける仕事
• シニア歓迎の寮付き求人を選ぶ

また、注意すべきポイントとしてはコンビニやスーパーなど日用品を購入できるかどうか、何かあったときに病院が近くにあるかどうかなど立地面について確認しておきましょう。

特に持病を持っている方の場合、通院する頻度や薬の処方などに影響がでるため、要確認です。

それでは寮付き求人の仕事選び、社員寮選びのポイントについて詳しく説明していきます。

体力、肉体的に負担が少ない仕事

寮付き求人の中には体力が必要な仕事が多い傾向にあります。

比較的求人数が多い工場勤務、ホテルや旅館などは体力を使う場合が多いので、なるべく避けた方がよいでしょう。

適度に体を動かす程度のものであれば体力維持にも繋がりますが、

体力、肉体的に負担が大きいと体を壊して働けなくなってしまう可能性があります。

働き続けることを考えているのであれば体力的、肉体的に負担が少ない仕事を選びましょう。

未経験でも働ける仕事

資格や経験が必要な仕事は、以前に働いていたことがある業界やご自身で保有している資格があるもの以外はあまりおすすめできません。

理由としては、資格や経験が必要だと、新たに覚えることが増えてしまい負担になる可能性があります。

未経験でも対応ができる寮付き求人は以下の通りです。

• 警備スタッフ
• 営業職
• マンションやビルの管理人

では、それぞれの職種について簡単に解説していきます。

警備スタッフ

警備スタッフは商業施設や複合ビル、大手企業などで来訪者が安全に施設内を行き来できるように駐車場の管理や施設内の巡回警備をする仕事です。

必要な資格や経験がなく、体力面での負担も適度なものなのでおすすめです。

立ち仕事で体力を使うイメージが多いですが、他の警備スタッフとローテーションで適度に休憩を取ることもできるので、働きやすい環境だと思います。

営業職

営業職は自社店舗で販売する場合と、商品を特定の人に売り込みに行く営業活動にわかれます。

外へ売り込みに行く営業活動は体力の消耗が激しいのであまりおすすめできません。

店舗での販売は立ち仕事ですが、営業活動よりは肉体的な負担は少ないです。

お客さんとコミュニケーションも取れるので、楽しく働きたい方におすすめです。

マンションやビルの管理人

マンションやビルの管理人は建物内の設備の確認やセキュリティなどの管理、住民への対応などを行います。

肉体的な負担が少なく、管理人室で事務作業をすることが主な業務なので、体力に自信のない方でも問題ありません。

シニア歓迎の寮付き求人を選ぶ

寮付き求人の中にはシニア歓迎の仕事も多数あります。

求人サイトで調べてみたところ、シニア歓迎の仕事は警備員やドライバーなどが多い傾向にあります。

警備員の給与は日給1万円～15000円くらいが相場となります。

働く日数によって月の給与が変動するので、ご自身の生活スタイルに合わせて働くことができます。

もちろん働く日数が少なくても社員寮へ住むことができるので生活費を安く済ませることも可能です。

社員寮に関しては、独身寮や完全個室の寮もあるようです。

プライバシーを大切にしたい方も完全個室であれば安心ですね。

ドライバーだとタクシーや送迎バス、物流や配達系の募集が多いようです。

給与に関しては物流や送迎バスの運転手であれば、固定給ですが、タクシーや配達系は乗車回数や配達件数によって給与が変わってきます。

物流や送迎バスの運転手など、固定給の場合、相場は25万円～30万円となります。

タクシーや配達系の場合、最低保証額が10万円程度で、プラス出来高制となっているので、頑張れば60万円程稼ぐことも可能ではありますが、無理は禁物です。

こういった職種には運転免許等の資格がないと仕事ができない場合もありますが、資格支援制度を採用している企業も多く、免許取得費用の負担や教習所などの手配をしてくれます。

しかし、免許取得費用に関しては〇〇年以上の勤務で返済義務がなくなるなど、企業によって条件が異なるので事前に確認が必要です。

社員寮に関しては独身寮が多く、事務所の隣に建てられていることが多いです。

また、キッチンやお風呂などは共有で使用しているケースが多いので、人と人との距離感が近いのが特徴です。

よくある質問

寮付き求人を探す上で、寮の環境や自分に合った仕事があるのか、不安になりますよね。

また、探す時にどんなことに注目すれば良いのかわからないという方向けに、ここでは60歳以上のシニア向けの寮付き求人でよくある質問を紹介していきます。

よくある質問内容としては下記を解説していきます。

• 調理補助の仕事はある？
• 60歳以上の女性におすすめの仕事は？
• 60歳以上で社員寮を探すときのポイントは？

調理補助の仕事はある？

シニア向けの寮付き求人で、調理補助のお仕事ももちろんあります。

ホテルや旅館、介護施設などの食堂やレストランで料理の他にも盛り付けや配膳、下膳、洗い場での作業などの仕事もあります。

また、60歳以上の方の中には家事などで料理の経験が豊富な方もいるので、歓迎されることもあります。

給料の平均相場としては時給1200円～1500円となります。

60歳以上の女性におすすめの仕事は？

さきほど紹介したおすすめの寮付き求人は男女問わずおすすめできる仕事でしたが、ここでは女性限定でおすすめの寮付き求人を紹介していきます。

調理スタッフ

専業主婦だった方や家事で毎日ご飯を作っていた方が多いので、女性の方が経験豊富ということもあり、採用しやすい傾向があります。

また、今までの経験が活かしやすく、不慣れなことも少ないと思うので、新しく覚える負担も少なく、短時間でもすぐに業務に慣れていくことができると思います。

事務職

事務職はパソコンに苦手意識がなければ、あまり難しい仕事ではないと思います。

特に最初はデータ入力などの簡単な作業からパソコンに慣れていけば、その後にできることがどんどん増えていくのも良い点ですね。

女性が多い職種なので、コミュニケーションや相談がしやすく、働く環境も掃除が行き届いていたり、書類が整頓されていたりと女性寄りになっているところも多いです。

保育、介護スタッフ

保育、介護スタッフは資格が必要だというイメージがありますが、保育補助やベビーシッター、学童スタッフは無資格でも問題ありません。

女性限定で募集しているケースもあり、

体力面での負担はある程度ありますが、お子さんやお孫さんが独立して寂しい方にもおすすめです。

60歳以上で社員寮を探すときのポイントは？

これまで、寮付き求人の仕事内容や働く環境、給料などについて紹介していきましたが、
最後に社員寮の選び方や注意点について解説していきます。

部屋のタイプや場所

まず、部屋のタイプやどの辺に社員寮があるのか確認しておきましょう。

自分の部屋がある寮なのか、他の社員と共同生活をする寮なのか、ご自身の生活スタイルに合わせて選びましょう。

また、病院、コンビニやスーパーなど日々利用する施設があるかも確認しましょう。

必要に応じて公共交通機関を利用する場合もあるので、車の持ち込みが不可であったり、自動車免許をお持ちでない方は特に重要な確認項目になります。

また、できるだけ階段が少ない社員寮であれば日々の体の負担を減らすことができるので、エレベーターがあるのかどうかも重要なポイントとなります。

社員寮でのルールを確認

シニア世代は若い世代と比べ、寝る時間が早い傾向があります。

そのため、寝る際に周りの音が気になったりすることもあるでしょう。

寮によっては消灯時間が決められているので、睡眠不足にもなりにくいと思います。

また、今まで奥さんなどに料理を任されていた方は社員食堂がある寮がおすすめです。

朝と夜に格安で料理を提供してくれる寮も多いです。

建物のセキュリティ

管理人の有無やオートロックなどを確認しておくと良いでしょう。

特にシニア世代には小さな隙が生まれやすく、物を盗まれてしまうリスクも高まります。
自室やロッカーの鍵などがある環境であれば安心できます。

社員寮での生活で注意するポイントは？

次に社員寮での生活において、注意すべき点について解説していきます。

適度な距離感を保つ

社員寮では社員同士が共同生活をしているので、ある程度のコミュニケーションが必要になりますが、必要以上にコミュニケーションをとったり、過度な接触はなるべくしないようにしましょう。

社員寮の中には短期的に貯金を目的としている人もおり、過度なコミュニケーションを嫌う人もいます。

また、年齢もバラバラで価値観なども違うため注意が必要です。

寒暖差が激しい場合は気を付ける

年齢が上がると共にヒートショックによる死亡リスクが高まります。

ヒートショックとは気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血液の疾患が起こることを指します。この血圧の乱高下によって、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起ってしまいます。

2006年のデータでは、交通事故による死亡者が約7000人に対して、ヒートショックによる死亡者が14000人となっています。

社員寮にもよりますが、築年数などの経過によって、木材が腐敗し断熱機能が低下する場合があります。

お風呂と脱衣所の気温差などには十分に注意してください。

まとめ

本記事では60歳以上（シニア世代）におすすめの寮付き求人や社員寮を紹介しました。

シニア世代の一番の強みは豊富な人生経験からくる「知恵」と「経験」だと思っています。

様々な経験をされている方々には多少の苦難があっても乗り越えられるでしょう。

また、寮付きの仕事は短期間での貯金ができるので、第二の人生でやりたいことの為に頑張っている人もいます。

しかし、若い世代と比べ、肉体的な衰えは必ずあるので、無理は禁物です。

無理のない範囲で働くためには、自分にあった環境で働くことと、肉体的な負担をできる限り減らすことが重要です。

是非、一度気になる求人に応募して、採用担当者に気になる部分について聞いてみましょう。