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2025.03.08
寮費無料の年収を職種別にまとめ!住み込みの仕事はどれくらい稼げる?
寮費無料の住み込みの仕事は「工場勤務」「リゾートホテルでの勤務」などのイメージや「肉体労働で体力を使う仕事」という印象を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、上記のような住み込みの仕事もありますが、寮費無料の住み込みの仕事だからといって職種が限られているわけではありません。
そして、寮費無料だと年収はそんなに高くないのでは?と疑問を持っているかもしれません。
そこで、本記事では住み込みの仕事の様々な業種の紹介やどれくらい稼げるのか、年収はどれくらいの金額になるのかについて紹介・解説していきます。
住み込みの仕事の主な職種
まずはじめに、住み込みの仕事の主な職種を紹介します。
住み込みの仕事とは会社側が用意した社員寮や社宅に住むことができ、寮費無料や職場までの距離が近いなどの特徴があります。
上記の画像は当社で実際に住み込みの仕事をした経験がある方に対して行ったアンケートから、住み込みで働いていた職種の集計になります。
職種については様々なものがありますが、基本的にデスクワークは少なく、体力を使う仕事が多いです。
ここでは以下の代表的な職種について詳しく説明していきます。
- 工場
- リゾートホテル、旅館
- 病院、福祉サービス
- 営業職
その他の仕事も含めた、実際の仕事内容については別記事でもまとめてあります。
もし上記の3つ以外の仕事内容も気になる場合は、住み込みの仕事はきついのか?の記事を参考にしてください。
それでは、住み込み仕事の代表的な3つを一つずつ見ていきましょう。
工場
工場勤務は住み込みの仕事の中でも求人数が一番多い職種です。
主な業務は組立・加工・検査・梱包・出荷などでシフト制の勤務形態が多い職種になります。
仕事内容の特徴としては単純作業も多く、長時間繰り返しの作業を行うため、集中力が必要です。
また、ずっと立ち仕事になる場合もあるため、ある程度の体力も必要になってきます。
自動車の部品、精密機器、食品工場など様々なジャンルに分けられており、扱う商品や部品によっては座れたり、体力面での負担を軽減できるでしょう。
リゾートホテル、旅館
リゾートホテルや旅館での勤務はフロントでの接客、電話受付、客室やお風呂場などの清掃業務、レストランや食堂での業務、売店などに分かれています。
これらの業務の一部を行うようなイメージですが、大きいホテルだと温泉やゲームコーナー、リラックスルームなどの施設が多いので、覚えることが多いのが特徴です。
ゴールデンウイーク、お盆、年末年始、夏冬休みなどの繁忙期に短期的に募集されていることが多いです。
お客さんが宿泊している施設のため、24時間稼働の場合が多く、日勤、夜勤に分かれてシフトでスケジュールが組まれているため、臨機応変に対応する必要があります。
業務によっては体力を使う仕事もあるので、ご自身の体力に合わせた職種を選ぶと良いとおもいます。
住み込みの仕事の中では、
「旅行気分が味わえる」
「温泉などの施設を無料で利用できる」
などの理由で人気の高い職種になっております。
病院、福祉サービス
病院・福祉サービスは病棟や福祉施設など勤務先で業務が異なりますが、看護や生活支援などの業務になります。
工場やリゾートホテル、旅館との仕事内容とは違い、専門的な知識やスキルが求められる職種になります。
しかし、リゾートホテル、旅館と同様に24時間稼働しているので、日勤、夜勤があり、シフト勤務になります。
人の命にかかわる仕事なので、最初の方は指導が厳しかったり、人一倍勉強する必要がありますが、とてもやりがいのある仕事です。
主な業務は病状の観察・報告、身体の清拭、食事、排泄等の世話、療養上の世話、診察の介補、与薬・注射、包帯の交換など多義にわたります。
しかし、住み込みで募集されている内容の多くは食事の提供や介助がメインの仕事内容になるので、ハードルが高いというわけではないようです。
営業職
営業職は誰かに対して、物やサービスを売る仕事です。
様々な営業方法があり大きく分けると「新規営業」と「反響営業」の2種類のタイプに分かれます。
新規営業は自分自身で顧客を獲得する必要があり、テレアポといわれる電話での営業方法や飛び込み営業が多いです。
反響営業は問い合わせに対しての提案やお店に入店されたお客様に対応して物やサービスを売る仕事になります。
固定の業務内容は会社の方針によって異なりますが、代表的な業務は提案資料の作成、商談、見積や契約書など重要書類の作成などで、コミュニケーション能力が最も必要な職種とされています。
寮費無料の仕組み
なぜ、会社側が住む場所を用意してくれたうえで、その寮費も、無料にしてくれるのか気になる方もいると思います。
中には怪しさを感じたり、不安になったりする方もいると思います。
ではなぜ、住み込み求人で寮費無料のようなことをしているのか?
それは人材採用の強化の為になります。
寮費無料または一部負担は大きな福利厚生として人材確保に有利に働きます。
工場や旅館、病院などの施設は土地が広い田舎や誰かに必要とされている場所で稼働していなくてはいけないのですが、そういった場所では都内に比べ、働く人が少ないという側面もあります。
企業側は通常よりも魅力的な福利厚生を提示しなくては人が集まらないと判断し、職場の近くの住居の提供と経済的な面でも援助してくれているのです。
経済的な部分で見ると寮費無料の住み込みの仕事はおすすめ度がかなり高いです。
通常の一人暮らしであれば家賃は5万円~8万円程度だと思います。それがなくなるだけでもかなり大きいですよね。
また、引っ越しや不動産契約に伴う初期費用もかからないので、住み込みの仕事を始めるハードルもかなり低いものとなっています。
別記事で、さらに詳細に寮費無料のからくりについてまとめていますので、気になる場合は参考にしてください。
寮費無料と寮費負担はどちらが良い?
住み込みの仕事では社員寮の寮費が無料のみではなく、一部自己負担となる住み込み仕事もあるので、注意が必要です。
一部自己負担と無料の違いについては、厳密にはありません。
ただ、一部自己負担は無料に比べて、社員寮の設備が整っていたり、清掃が行き届いている、セキュリティや防犯対策などがしっかりされている傾向にあります。
一部負担の場合、寮費は19,000円ほどが相場となりますが、企業によって負担額は異なります。
寮費の有無はそのまま手取りが増えると考えても良いので、無料であればその分収入は上がります。
寮費を考えると、結局どっちがおすすめなのかは個人差があると思います。
経済的負担はもちろん無料の方が少ないです。
しかし生活環境を優先したい方は一部負担でも通常よりは貯金がしやすい環境ではあります。
一方、寮費無料は寮によっては築年数がかなり経過した物件や壁が薄い、部屋が汚いなどの問題がある可能性もあります。
しかし、必要最低限の生活はでき、短期間で貯金を一気にしたい人や趣味に多くのお金を費やしたい人、夢や目標がある人は無料の方がおすすめです。
中には寮費無料でも設備管理がしっかりしているところもあるので、事前に応募する企業の社員寮について口コミや公式ホームページなどで確認することをおすすめします。
社員寮でかかる費用や家賃相場については別記事でまとめていますので、住み込み求人に応募したら費用はどれくらい抑えることができるのかを参考にしてもらえたらと思います。
寮費無料の場合の年収相場を職種別に紹介
上では、住み込みの仕事の内容や社員寮の費用について解説していきました。
ですが、それぞれの職種の収入がわからないと貯金などの計画が具体的にできませんよね。
住み込みの仕事の全体的な年収相場は350万円~400万円ほどです。
しかし、経験や年齢によって大きく変動する場合があるので、あくまでも参考程度の情報となります。
ここでは以下の住み込みの仕事で代表的な職業の年収について職種別に相場を紹介していきます。
- 寮費無料の工場の年収
- 寮費無料のリゾートホテルや旅館の年収
- 寮費無料の病院や福祉サービスの年収
- 寮費無料の営業職の年収
- 寮費無料の農家の年収
- 寮費無料の運送業の年収
職種によっては差が大きいものもあるので、高収入を目指している人には必見です。
それでは、それぞれの住み込み仕事の年収について紹介していきます。
寮費無料の工場の年収
寮費無料の住み込みでの工場勤務の場合、業界平均年収は300万円〜400万円です。
選択する業界によって年収が変わる場合があります。
参考としては自動車工場は504万円、食品工場は357万円、電子部品、デバイスなどの工場は563万円でした。
また、地域別で集計をすると1番高いのが神奈川県、2番目に兵庫県、3番目に大阪府となっており、関西エリアは業界の中では比較的高いようです。
寮費無料のリゾートホテルや旅館の年収
リゾートホテルや旅館の場合、寮費無料の住み込みだと平均年収は正社員の場合450万円です。
派遣社員やアルバイトも多くいる業界の為、時給換算のところが多く、平均時給1250円なので、働く時間に応じて年収も変わります。
また、担当する職種によって差があり、仲居の年収は300万円、料理人や板前は320万円、支配人は400万円ほどになります。
しかし、経験や旅館のランクによって給料が異なる場合があるので、応募先の給与をしっかり確認しておきましょう。
対して、契約社員やアルバイトが多い、清掃員や接客スタッフは平均時給1200~1500円ほどとなります。
担当する職種によって、体力や必要な経験もことなるので、ご自身にあった職種を選びましょう。
寮費無料の病院や福祉サービスの年収
病院の看護師の場合は平均年収が500万円、福祉サービスでの年収は350万円程となります。
また、地域による差もあり、病院で最も平均年収が高いところは大阪府の568万円、最も低い所は宮崎県の416万円となり、差額は152万円にもなります。
福祉施設場合、一番高いのは東京の402万円、一番低いのは長崎県の288万円となり、こちらも差が大きいようです。
病院や福祉サービスで働こうと考えている人は地域にも注目して選んだ方が良さそうですね。
寮費無料の営業職の年収
営業職全体の平均年収は534万円です。
業界別による年収の違いが大きく、1位の投資関係は1055万円、2位は総合商社で849万円となっており、1位と2位の差も大きいですね。
しかし、営業職は歩合の割合が高い為、同じ業界、会社でも個人差は大きい職種となります。
自分の頑張り次第で収入を変えられる職業なので、夢がある仕事だと思います。
寮費無料の農家の年収
農家の業界平均年収は200万円程度です。
給与に関して、地域差はあまり関係なく、就職する農業法人によって異なるケースが多いようです。
雇用先の農業法人によって給与が変わるということは雇用先の農業法人の収入によって給与が変動する可能性が高く、雇用先の収入は取り扱っている農作物の単価や収穫量に依存すると考えられます。
単価が高い農作物は施設野菜作のものとされております。
施設野菜作とはビニールハウスやガラス温室などの施設を利用して栽培したものです。
代表的なものはトマト、きゅうり、スイカ、イチゴなどになります。
平均収入が低いものの、勤務先で収穫物を食べることもできるため、食費が浮くケースもあります。
寮費無料の運送業の年収
運送業の業界平均は300万円~450万円程となります。
業界の特徴としては企業による違いが大きく、大手であれば比較的高いものとされています。
また、運転する車種によって求められる資格やスキルが異なり、それに応じて年収も大きく変わります。
一番高いのはけん引トラックの運転手で平均は521万円となっています。
次に大型トラック、中型、準中型、普通トラックの順に年収は下がってきます。
住み込みの仕事で貯金を貯めるためのポイント
上では寮費無料の住み込みの仕事の年収について紹介していきました。
なんとなく自分の収入ややりたいことのイメージは湧いてきたでしょうか。
通常であれば年収に合わせた生活基準で生活することになりますが、住み込みの仕事では生活基準は変わりませんが、貯金額が大きく変わります。
しかし、私生活で多くの贅沢や無駄にお金を使ってしまうとほとんど意味がありません。
ここでは住み込みの仕事の貯金をするコツや実際に貯金ができたという口コミの紹介をしていきます。
まずは口コミの紹介をしていきます。

50代 女性
民間のアパートなどを借りるよりはるかに安い家賃で住めるので、実家暮らしに匹敵するほど貯金できます。あと隣人が皆同じ会社の人達なのでとんでもない近所トラブルなどのリスクが少ないのもよいです。仕事とプライベートの境があいまいになるなどの若干のデメリットもありますが、面倒な不動産契約が不要なことと、経済的恩恵は大きなメリットです。家賃の高い都市圏の場合は、社員寮があるなら利用するのが断然得なのでおすすめです。

20代 女性
とにかく家賃の負担が少なくて働き初めのころは貯金に回す余裕ができるのがよかった。また急な異動が多い会社だったので家を探す必要もなく家具家電付きだったので荷物を持っていくだけで済むのでとてもフットワークが軽く転勤が決まってもそんなに苦に感じることが少ないように思う。職場に近いこともおすすめにした理由の一つです。

50代 女性
会社勤務していた時、独身者向けのオートロック付きワンルームマンションタイプの社員寮に住んでいました。周りは皆独身の社員ばかりだったので、部屋でちょっとした飲み会をしたり皆で出かけたり、学生気分で結構楽しめました。管理は人事部がしていたので面倒な契約や共同生活上のトラブルもなく、部屋は小さくても快適に暮らせました。寮費も月に1万5千円という、首都圏ではあり得ない家賃だったので貯金もできてありがたかったです。
口コミをみてみると多くの方が寮費や家賃に触れていて、経済的な恩恵が大きいことがわかります。
また、不動産契約が必要ないことや家具家電付の寮であれば、自分で家具を揃える必要もないので、大幅に費用を抑えることができそうですね。
他にも、貯金額を増やしていくためのコツがあるので、以下のポイントに注目して解説していきます。
- 飲食費を抑える
- 休日の出費を抑える
- 出費を抑えられる社員寮を探す
上記のポイントは寮費の有無などに関係なくできることなので、貯金額を増やしたい人は是非やってみてください。
それでは、それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
飲食費を抑える
飲食費を抑えるには自炊が重要なポイントになってきます。
自炊をしたことがないという人も何度か挑戦してみれば絶対にできるはずなので、やってみることが大切です。
自炊では安価な食材を使ったレパートリーを増やしたり、余った食材は冷凍保存などして消費期限を伸ばしましょう。
また日々の飲み物代も、ジュースやコーヒーなどをお茶や水に代替えするだけでも、一か月あたり数千円の変化があると思います。
中には社員寮内に食堂があり、朝・夜の食事を安価な値段で提供してくれる寮もあります。
価格は寮によって異なりますが、1食あたり300~800円程度になります。
通常の1人暮らしの場合、食費は平均で4万円ほどになりますが、社員寮の食堂を利用した場合、1食500円で22日間と考えると月に22,000円となり、18000円ほど差があります。
自炊がどうしてもできない方や苦手な方は食堂付の社員寮を選択することで、食費を抑えることができます。
休日の出費を抑える
社員寮の位置にもよりますが、休日にショッピングできる大型の施設や近くに娯楽施設があるとついつい行ってしまって、中々お金が貯まらないですよね。
休日にリフレッシュすることは大切ですが、お金がかからないようにするコツはあります。
それは部屋、又は自室でできる出費のない趣味を見つけることです。
例えば、ゲーム機を持ち込むことで、時間を潰したり、本やマンガなどを読んで気分転換をすることもできます。
新しくゲーム機や本を買うと出費になってしまうので、なるべく前から持っているものを利用して休日を過ごすことで、出費を抑えることができます。
本の場合、図書館が近くにあれば、本を借りることができるのでおすすめです。
出費を抑えられる社員寮を探す
先ほど紹介したように食事を安価で提供してくれる社員寮の他にも、Wi-Fiなどのネット環境を無料で利用できる社員寮やスマートフォン、プライベート用の車を支給してくれる社員寮もあります。
社員寮を選択する際は、経済的にサポートしてくれる制度がある社員寮を選ぶと貯金もしやすくなります。
まとめ
本記事では住み込みの仕事内容や職種別の年収について紹介していきました。
寮費無料でも年収はそこそこの金額になることがおわかりいただけたかと思います。
長期的に続けていくのであれば、自分の身体にあった仕事を選択していくことが大切です。
また、そこまで年収が高い仕事でなくとも、住み込みの仕事であれば、本記事で紹介した貯金のコツを意識して生活すれば1年で100万円以上は貯金できると思います。
通常の1人暮らしの為に貯金をしたり、欲しい物の為に頑張ったり、将来の為に貯金することも出来ます。
それぞれの目標の為に頑張りましょう。