家を出たいがお金がない時の対処法4選！追い出された場合も紹介

「親の縛りがうっとうしい、厳しい」などの不安から、早く家を出て自由になりたいと思う人もいると思います。

また一方で「働かずに過ごしていたら、実家から追い出されてしまった」など、予期せぬタイミングで住居を失ってしまった人も中にはいるのではないでしょうか。

本記事では家を出たい、出なければいけないが、お金がなくてどうしようもない時の対処方法や知っておくべき知識について、紹介・解説していきます。

家を出たいがお金がない時の対処法

家を出たい、出なければいけない理由には様々なものがあると思います。

家族との関係性がよくなかったり、早く自立したいと考える人、自由になりたいと考える人もいます。

しかし、そういった時にお金がなくて実家を出ることが中々できない状況もあるのではないでしょうか。

家を出たいがお金がないときの対処法としては以下の対処法があります。

• 友人、恋人の家に居候
• ネットカフェで過ごす
• 支援を受ける
• 住み込み仕事で働く

お金はないが、どうしても家を出なくてはいけない場合は上記の4つの方法で対処するしかありません。

それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。

友人、恋人の家に居候

数日～1週間程度であれば泊めてくれる友人や恋人がいるかもしれません。

連絡してお願いしてみるだけでも、した方が良いでしょう。

しかし、ただ居候しているだけではいつか追い出されてしまいます。

居候させてもらえる時間を無駄にするのではなく、その間に仕事を探したり、できることをやりましょう。

あくまで一時しのぎとして友人や恋人の家に居候するのも一つの手ですが、根本的な解決にはならないので、次の行動に移すことが重要です。

ネットカフェで過ごす

ネットカフェはインターネット環境が整っていること以外にも食事やシャワーなどのサービスも利用できるため、十分宿泊することができます。

ネットカフェで過ごす場合、お金がかかるので自分の手持ちの金額を確認して何日過ごすことができるのか確認しておきましょう。

ネットカフェの料金は通常であれば最初の30分は250円、以降10分毎に80～100円くらいの料金がかかります。

ですが、日中は外で行動し、夜寝泊りを目的として利用すると考えた場合、夜限定の宿泊目的である「ナイトパック」を利用すれば、通常料金よりも安く利用できるケースが多いです。

宿泊日数	利用料金	シャワー代金	食事代
1日目	1,500~2,000円	・席料金に含まれている場合や無料の場合も ・別途有料の場合、30分あたり300円程度	・一食当たり500～2,000円　 ・ドリンクは無料のセルフサービスが多い
2日目	3,000~4,000円
3日目	4,500~6,000円
4日目	6,000~8,000円
5日目	7,500~10,000円
6日目	9,000~12,000円
7日目	10,500~14,000円

上記の表は宿泊目的であるナイトパックを利用した場合の利用料金と別途かかる可能性がある、シャワー代、飲食代を表でまとめたものです。

ナイトパックを利用する場合の料金は1日あたり1,500～2,000円くらいなので、3日であれば4,500～6,000円、5日であれば7,500～10,000円、7日間であれば10,500～14,000円くらいになります。

シャワー代やドリンク代は無料や席料金に含まれているケースが多く、別途かかるのは食事代くらいでしょう。

食事代はメニューによって価格が異なるので、長い期間ネットカフェを利用する場合、なるべく安いものを食べた方が良いですが、栄養を取ることも非常に重要ですので、無理のない範囲で決めましょう。

支援を受ける

どうしてもお金がない場合、状況によっては公的支援を受けることができるケースがあります。

公的支援を行っているのは生活保護制度や福祉協議会による生活福祉資金貸付制度などになります。

生活保護は聞いたことがある人も多いと思いますが、生活保護の受給条件について以下のいずれかの条件を満たし、なおかつそれを証明する必要があります。

• 働いているが収入が13万円以下
• 怪我や病気で働くことができない
• 土地、車などの財産をもっていない

上記の条件でなおかつ家族や親族などの身内から支援がない場合に限ります。

これらの条件で申請したあとは本当に働けないかどうか調査が入り、働けない状態という判断であれば、生活保護の受給資格が得られます。

受給額については生活に必要な金額ということで、13万円の受給となっています。

しかし働いていて、収入が13万円以下の場合にも受給資格はありますが、その場合は13万円から収入を引いた金額が受給金額になります。

生活保護の申請をする場合、最低でも本人確認書類（免許書や保険証）が必要になるので、窓口へ行く際には準備しておきましょう。

次に福祉協議会による生活福祉資金貸付制度は低所得者、高齢者、障害者などが、安定した生活を送れるよう、都道府県と社会福祉協議会が資金の貸付と必要な相談や支援を行う制度になります。

対象者は以下の通りとなります。

• 必要な資金を他から借りることが困難な「低所得者世帯」
• 障害者手帳などの交付を受けた人が属する「障害者世帯」
• 65歳以上の高齢者が属する「高齢者世帯」

また、貸付される金額や種類について全てを紹介することはできませんが、ここでは「生活を立て直す」ことを目的としたものを紹介していきます。

生活支援費
生活支援費は生活を再建するまでの間に必要な生活費として、原則3か月間、月20万円、単身世帯の場合は15万円以内の貸付を行う物です。

住宅入居費
住宅入居費は、敷金、礼金などの住宅の賃貸契約を結ぶために必要な資金として、40万円までの貸付を行います。

また、生活支援費、住宅入居費は連帯保証人がいなくても貸付けを受けることができますが、連帯保証人がいない場合、利子が年1.5％掛かります。

連帯保証人がいる場合は無利子で貸付けを受けることができます。

貸付要件について以下の条件を満たしている必要があります。

あくまでも貸付けとは給付金とは違い、貰ったお金を返済する必要があるので、注意が必要です。

また、条件も中々厳しいので、最終手段として考えましょう。

住み込み仕事で働く

住み込み仕事を探して、住居と仕事を同時に手に入れて家を出るのも一つの手です。

住み込み仕事は勤め先の社員寮に住むことができ、不動産契約などが不要です。

また、家賃や光熱費が無料、または一部負担になっていて、経済的負担が少なく、短期間で貯金しやすいなどメリットも多いです。

中には新生活応援キャンペーンなどで就職した段階で働いていなくても現金が貰えるキャンペーンを行っている企業もあります。

通常であれば応募してから、入寮し、働くまでに1か月～2ヶ月程かかることもありますが、住み込み仕事の中には即日入寮可能な求人やすぐに働ける求人もあります。

別記事にて所持金0向けの住み込み求人についてまとめてありますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

住み込み仕事は生活保護の受給など、社会的信用を落とすことなく、生活を立て直すことができるので、かなりおすすめです。

一人暮らしする際の必要な資金

今まで実家にいたから、一人暮らしをしたらどれくらいの費用がかかるのか、一人暮らしをしたいけど、どれくらいの貯金があれば可能なのか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、一人暮らしをする際に必要な資金について詳しく解説していきます。

急に実家を出なければならない状況でなければ、一人暮らしに必要な資金が溜まってから一人暮らしをするのも一つの手です。

無理して飛び出していくのは家賃が払えなくなったり、食事代を削っていく必要があったりと危険な状態になる場合があるので、費用を把握して計画的に一人暮らしに望むことが大切です。

一人暮らしする際のかかるお金

一人暮らしする際にかかるお金、費用の相場は下記の通りになります。

	費用
不動産契約（最初だけ）	300,000円
引っ越し費用（最初だけ）	80,000円
家具や家電（最初だけ）	120,000円
家賃	30,000～60,000円
光熱費	12,000円
共益費や管理費	5,000円
インターネット費用	4,000円
食費	40,000円
消耗品	15,000円

上記の表は一人暮らしにかかる費用をまとめたものです。

まず、30万円は不動産契約時にかかる費用です。

こんなにかかるの！？と思われる方もいると思いますが、敷金礼金や仲介手数料、保険関係の費用を考えると大体これくらいかかってきます。

また、自分の車をもっていて、引っ越しも自分で行うというのであればかかりませんが、引っ越し業者を使って一人暮らしを始める場合、平均8万円ほどかかってきます。

これだけで、まず約38万円必要です。

それに加えて必要に応じて家具や家電を揃えていかなければなりません。

机や椅子、テレビなどを除いた必要最低限で考えたとしても以下の家具がないと生活が安定しない可能性があります。

家電・家具	価格
冷蔵庫	3万～6万円
洗濯機・洗濯干しラック	3万～7万円
炊飯器	3,000円～2万円
電子ケトル	2,500円
電子レンジ	5,000円
タンス	1万円
食器・調理器具	1万円
ベッド・布団	3万円

安いものを購入した場合を考えても約12万円程かかります。

不動産契約費用と引っ越し費用を合わせると約50万円になります。

それ以降の費用は基本的に月額になります。

家賃や光熱費は物件や電気ガスなどの使用頻度によって異なりますが、物価上昇に伴って光熱費も上がっているため12,000円を超える可能性も高いです。

月額だけで考えても10万～13万円程となり、一人暮らしを始めた初月は月額金額を合わせ約60万円かかります。

60万円を援助や支援なしに用意することは中々ハードルが高いですよね。

お金がないなら資金を貯める方法

先ほど、一人暮らしを始めるためには約60万円の資金を貯める必要があるとお伝えしましたが、急にそんな額を貯めることはできません。

ここでは実際に資金を貯める方法はどんなものがあるのか、どれくらいの期間で目標金額を貯めることができるのかについて、具体的に解説していきます。

アルバイト

2024年7月時点ではアルバイト・パートの平均時給は1249円と発表されています。

これを1250円と考えると1日8時間勤務をした場合、日給1万円となり、週5日での勤務となると月収は22万円となります。

しかし、社会保険料や税金を引くと手取りは約18万円となります。

仮に月の生活費が10万円だとすると、月に貯金できる額は8万円なので、60万円貯めるためには7ヶ月半必要になる計算です。

より収入を増やしたい人はアルバイトの掛け持ちをしている人もいます。

基本的に会社側には働く時間の制限があるため、アルバイトを掛け持ちすることで、収入を増やすことができます。

しかし、その分身体への負担も大きいので注意が必要です。

若い世代の方は体力もあると思うので、比較的時給が高い飲食店がおすすめです。

また、引っ越しのアルバイトも比較的時給が高く、体力が必要なバイトですが、自分が一人暮らしをする際に役に立つ知識や従業員割引などで安く手伝ってくれる可能性もあります。

シニア世代の方は時給よりも身体への負担を減らすことを優先することが重要です。

マンションの管理人や警備員などあまり移動が少ないバイトだと続けやすいと思います。

求人数も多く、採用までのハードルもそこまで高いものではないので、すぐに働けると思います。

クラウドソーシング

外に働きにいけない場合、クラウドソーシングなどを活用して、自宅で作業してお金を貯めることも一つの手です。

クラウドソーシングとはクラウド（群衆）に対してアウトソーシング（外部委託）する業務形態のことでインターネットを通じて、不特定多数の人に仕事を手伝ってもらうことが目的です。

データ入力やアンケート回答などの簡単作業から動画編集やホームページ作成などウェブコンテンツ作成のお仕事もあります。

自分のスキルに合わせて、請け負う仕事を選ぶことが重要です。

専門的なスキルが必要な仕事（動画編集など）は報酬も高い傾向にありますが、誰でもできるデータ入力やアンケート回答などは時給換算するとアルバイトよりも効率が悪い場合があります。

クラウドソーシングは副業として受注している方も多く、平均収入は45,000円ほどとなっており、専業で行うにはあまり向いていません。

しかし、独学で勉強したり、スキルを身に着けて行けば正社員よりも稼げる可能性もあるので、最初は副業として隙間時間や本業が休みの日などに行い、本業の収入のサポートとして考えると良いでしょう。

家を出たいがお金がないなら住み込み仕事がおすすめ

先ほど紹介したお金を貯める方法では、アルバイトなどをしながらお金を貯める方法を紹介しました。

しかし、少なくとも半年くらいは資金を貯めるまでに掛かってしまうので、今すぐに家を出たいと考えているが、お金がない人はアルバイトやクラウドソーシングでは間に合いません。

そんな、今すぐに家を出たいと考えている人におすすめなのは、住み込み仕事になります。

ここでは住み込み仕事がなぜおすすめなのか、メリットや特徴を解説していきます。

所持金0でお金がなくても職と住が揃う

まず、住み込み仕事の特徴として、上でも紹介しましたが、仕事と住居が同時に手に入るという特徴があります。

また、住み込み仕事の中には所持金が0円や住むところがないという人にも働いてもらえるような制度で募集をしていたりします。

住み込み仕事は寮費などの生活費を安く済ませることができるので、数か月～1年ほど働いて、貯金を作り、次の動きの準備をすることが可能なのです。

出費を抑えて貯金ができる

社員寮によっては寮費が無料のところや食堂がついていて、食費を安く済ませることもできる可能性があります。

日々の生活費を安く済ませることで貯金額や自由に使えるお金も増えるので、実質手取りが増えたといっても良いでしょう。

実際にどれくらい貯金をすることができるかについては、給料や社員寮によって異なりますが、仮に23万円の給与で寮費無料、食堂付の条件だった場合、月にかかる生活費は3万～5万円に抑えられると思います。

そう考えると、23万円の給与は手取りで約19万円なので、14万～16万円を貯金に回すことができます。

毎月15万円の貯金ができれば4か月で60万円、1年で180万円貯めることができます。

寮付き求人はやめとけとも言われていますが、別記事では住み込みで働いていた人にアンケートを取り、口コミも紹介しております。

社員寮での生活に向いていない人もいますが、基本的には住み込み求人はおすすめという声も多いです。

早めに社員寮に入ることも可能

先ほど、住み込み仕事の特徴として、所持金が0円でも働くことができるように制度を整えているという紹介をしました。

ですが、具体的には面接会場、職場、社員寮までの移動費を負担してくれたり、即日入寮が可能な求人もあります。

通常であれば採用が決まってから働くまで、数週間～1か月程度かかるものですが、3日程度で働ける求人もあるので、早く家を出て社員寮に住みたい、早く自立するために働きたいと考えている人は是非探してみて下さい。

また、中には高校生や成人していない人でも早く自立したいと考えている人も少なくないでしょう。

結論から言うと、未成年でも住み込み仕事はできます。

しかし、未成年は条件もあるので注意しましょう。

まず、労働基準法という法律では18歳未満の人のことを「年少者」、20歳未満の人のことを「未成年者」という形で分けられています。

年少者は学業や健康上の観点から以下の規制がかかっています。

• 年少者の年齢を証明する書面を備え付け
• 1週間の労働時間は40時間、1日の労働時間は8時間以内
• 午後10時から翌日午前5時までの深夜時間帯の勤務禁止

一つ目の「年少者の年齢を証明する書面」というのは市役所などで取得することができる住民票や戸籍証明書などで問題ありませんが、それに加えて年少者（18歳未満）のアルバイトには親の同意、高校の学長の同意も必要となるので、注意しましょう。

住み込み仕事の中には深夜帯での勤務や残業が発生する可能性もあるため、あらかじめ求人票に「高校生不可」「18歳未満不可」などの記載があると思います。

なので、20歳以上の求人と比べ数が少ないかもしれませんが、未成年でも住み込み仕事をすることは可能です。

家を追い出されたときの動き

最後に自分から家を出たい、自由になりたいという形ではなく、親に家を追い出されてしまった場合どうしたら良いのか、ここで解説していきます。

前提として未成年の場合、親である保護者に保護、教育義務があるので、追い出すということは保護責任者不保護罪となるため、警察に相談しましょう。

また、基本的には働くのにも親の許可が必要なので、追い出されたからといって、勝手に働くことが出来ないので注意が必要です。

まず、家を追い出されたときの対処法としては以下の行動を早めにしなくてはいけません。

ネカフェや知り合いの家で済む場所の確保
早めに仕事を探す

治安の良い日本だからといって野宿や一日中外で過ごすことは危険です。

身を守るためにも住居の確保が最優先となります。

ネットカフェや知り合いの家で住む場所の確保

家を追い出されてしまったら、まずはその日過ごせる場所を確保することが大切です。

暑さや寒さ、天候の悪化などで体調を崩すと最悪、命に関わる可能性もあるので、軽く見てはいけません。

また、夜は犯罪に巻き込まれるリスクも高いのでなるべく早く行動しましょう。

歩いて行ける距離のネットカフェを探したり、仲の良い友達や知り合いに連絡してみましょう。

そこで1日でもよいのでゆっくり考えられる時間を作り、次の行動の方向性を決めることが重要です。

もし、近くにネットカフェもなく、泊めてくれる友達や知り合いもいないのであれば所持金0円でも応募ができる住み込み仕事に応募することも1つの手です。

先ほど紹介した通り、仕事と住居を確保することができるので、短期でもよいので、住居のためと割り切って応募するのもありです。

とにかく、身を休められる環境を整えましょう。

それでは、一つずつ詳しく解説していきます。

早めに仕事を探す

アルバイトや住み込みの仕事を探して、応募しましょう。

応募する際には自分の今の状況を伝えることが重要です。

友達の家に居候ができればアルバイトでも大丈夫ですが、ネットカフェでの宿泊生活の場合、すぐに料金の支払いがきてしまうので、アルバイトの給料振込日が月末だと間に合わない可能性が高いです。

給料を日払いをしてくれるところであれば問題ありませんが、そうでない場合は住み込み仕事を探した方がよいでしょう。

また、友達の家で居候ができた場合でも、お金を払って泊めてもらうなどしないと、いつ追い出されてしまうかわかりません。

友達も気が休まらなかったり、ストレスを感じることもあると思います。

長期間の居候を想定するのではなく、自立することが大切です。

しかし、短期間で、新しく住居を借りるための資金を貯めるためには住み込み仕事をするしかありません。

半年でも良いので住み込み仕事をして、なるべく節約すれば、一人暮らしのための資金を貯めることができると思います。

貯金額を短期間で増やしたいのであれば、寮費無料の住み込み仕事がおすすめです。

まとめ

本記事では家を出たいがお金がない時の対処法について様々な方法を紹介しました。

一番手っ取り早いのは住み込み仕事でしょう。

支援金などを受けると返済義務や生活に規制がかかる場合があります。

それに比べると住み込み仕事は変なデメリットやリスクもないので、かなりおすすめです。

0からスタートするには、できることから取り組んでいくことが大切です。

本記事で紹介したことが役に立てばうれしいです。