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2025.05.26
期間工の月の給料や年収を徹底調査!なぜ稼げるか理由も解説

「期間工は稼げるというけど本当なの?」
「期間工も稼げるのは最初だけなんじゃないか…」
など期間工の給料や年収について、その高額な給料から半信半疑の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では期間工の給料が本当に高いのか、正社員などと比べてみて高いのか?
また、なぜ期間工は年収が高く、稼げるのかの理由について詳しく解説していきます。
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目次
期間工の平均給料と年収
まずははじめに、期間工の月の平均給料について解説していきます。
正社員や派遣社員と比べて、期間工の月の給料は高いのか、低いのか?
期間工になったら年収はどれくらいもらえるのか?
期間工の給料や年収がなぜその金額なのかの理由についても詳しく解説していきますので、期間工を検討されている方は是非チェックしてみてください。
期間工の平均の給料
まず、期間工の月の平均給料についてですが、月収30〜35万円だとされています。
ではこの平均給料は他の雇用形態に比べ、立ち位置的にはどの程度のものなのでしょうか。
わかりやすく、正社員と派遣社員と期間工の月収や日祝の比較表を作ってみました。
正社員 | 派遣社員 | 期間工 | |
---|---|---|---|
平均月収 | 30万円 | 31万円 | 30~35万円 |
平均日給 | 1万円 | 1.5万円 | 1万円 |
比較してみると平均月収は期間工が高く、日給は派遣社員が高いですね。
そして意外にも、正社員と期間工の日給にあまり差はなく、さらに日給に対して、月収が派遣社員よりも高いです。
その理由としては正社員や期間工は様々な手当や昇給などの追加報酬があり、基本給以外に手当の割合が大きい傾向があります。
その実例として、トヨタの期間工の月収例を見ていきましょう。
基本給 | 212,100円 |
---|---|
時間外手当 | 38,530円 |
深夜手当 | 19,400円 |
交替制勤務手当 | 22,000円 |
赴任手当 | 20,000円 |
合計 | 312,030円 |
基本給は約21万円ですが、それ以外の手当をみると約10万円の手当が支給されており、月収の3分の1の割合を手当金が占めていることがわかります。
このように期間工は基本給だけではなく、手当の種類も沢山あるのです。
そのため、期間工の給料は高い傾向にあります。
ちなみに、正社員や派遣社員と月の給料にはそこまで差がないのですが、例えば大学生の初任給と比較したときには期間工の給料は高く感じます。
引用元:学卒者の初任賃金(令和6年3月新規学卒者の求人初任給賃金調査)
上記のグラフは東京労働局が調査した大学、専門学校、短大、高校の初任給のグラフ推移となります。(千円単位)
金額を見てもわかる通り、期間工の月の給料は正社員などの平均値とは大きく変わりませんが、資格や学歴がなくても働くことができるという点を考えても給料は高いと感じることができるでしょう。
期間工の平均年収
次に期間工の平均年収について見ていきましょう。
期間工の平均年収は380〜500万円だと言われています。
他の雇用形態と比べてみると以下のような形となります。
正社員 | 派遣社員 | 期間工 | |
---|---|---|---|
平均年収 | 523万円 | 380万円 | 380~500万円 |
先ほど紹介した日給をベースとしたものでは派遣社員が一番高かったのですが、年収ベースで見てみると差があることがわかります。
その理由として、正社員にはボーナスや昇給があり、期間工には入社祝い金や満了慰労金などの追加報酬があるため、数か月単位、年単位でみると正社員や期間工の方が給料が高い傾向にあります。
また、資格を取ったり、勤務態度、成績がよかったりすると正社員の場合は昇給する場合もありますが、派遣社員の場合は給料は大きく変化がないため、年収に差が生まれます。
そして、期間工も先ほど紹介したように入社祝い金や満了慰労金など多くの追加報酬があるため、年収も高くなる傾向にあるのです。
期間工は月の給料や年収など金額面を見ると、とても魅力的な職業ですね。
期間工はなぜ稼げるのか?
先ほど、期間工の月収や年収について解説していきましたが、なぜ正社員と同じくらいの水準で給料が高いのでしょうか。
その給料の高さにはしっかりとした理由があります。
ここでは、期間工はなぜ稼げるのか、給料が高い理由について詳しく解説していきます。
期間工特有の手当が充実
期間工の月収を解説した部分でも紹介しましたが、期間工には様々な手厚い手当が存在し、その手当てが月収や年収をあげる要因になっています。
では具体的に期間工にはどのような手当があるのか表にまとめてみました。
手当 | 金額 | 内容 |
---|---|---|
食事手当 | 2千~1万円 | 食費支出を減らすためサポートする手当 |
残業手当 | 3~5万円 | 残業代 |
深夜手当 | 1~2万円 | 深夜帯(22時~翌5時)の間で勤務した人への手当 |
直接作業手当 | 2千円 | 製造以外の作業を行った人への手当 |
交替制勤務手当 | 1万6千円 | 交替勤務を要する職務についている人へ支給される手当 |
赴任手当 | 2万円 | 単身赴任などで発生する様々な費用を補助するための手当 |
正月手当 | 1万6千円 | 年末年始などに働いた場合の手当 |
経験者手当 | 1~10万円 | 以前期間工として働いていた期間に応じて支給される手当 |
家族手当 | 3千~1万円 | 配偶者や子どもなどの扶養家族がいる場合支給される手当 |
※勤務先や企業によって規定や計算方法が異なるので、あくまでも目安となります。
基本給に加えて手当が貰えるのはうれしいですよね。
様々な種類の手当を採用している会社ではその分、自分に当てはまる手当も増えていくでしょう。
また、この他にも会社独自の手当などがあるケースもあります。
表には記載していませんが、期間工特有である、入社祝い金や満了金なども「特別手当」や「〇ヶ月満了手当」として数十万円ほど支給される場合もあります。
福利厚生が豊富
期間工は雇用先が大手メーカーの場合、福利厚生が充実していることも特徴の一つです。
大手メーカーとは例えば以下のような企業を指します。
- トヨタ
- スバル
- ダイハツ
- デンソー
- アイシン
大手メーカーに勤務することで、正社員同様に社会保険に加入することができるので、生活に安心感が持てるでしょう。
怪我や病気などで仕事に行けなくなってしまった際や急に失業した場合など労働者を守るための制度なので、何かあったときのために各種社会保険に加入しておくことは非常に重要です。
また、代表的な福利厚生を表にまとめてみました。
社員寮完備 | 従業員が住むことができる住居を貸し出している |
---|---|
作業着の無償貸与 | 仕事に必要な作業着を無料で貸し出し |
健康保険 | 怪我や病気などで働けなくなってしまった際に傷病手当などが申請できる他、病院にかかる際に医療費を3割負担で受診することができる |
厚生年金保険 | 定年退職後に年金を受給することができる |
雇用保険 | 失業時などに失業保険を受給することができる |
健康診断 | 無償で健康診断を受けることができる |
有給休暇 | 6ヶ月以上勤務で有給を取得することができる |
社員食堂 | 社内の食堂を格安で利用することができる |
正社員登用 | 契約社員から正社員になれる制度 |
とくに大手メーカーで長期的に働きたいと考えている方は正社員登用を採用している会社がおすすめです。
後ほど詳しく解説しますが、期間工は契約社員なので、契約期間満了後は同じ会社で働くことができません。
ですが、正社員登用制度を設けている会社であれば、契約社員から正社員になることが可能なので、正社員になることができれば、同じ会社で働き続けることができます。
また、社員食堂がついていると休憩時の食事を格安で食べることができます。
このあと紹介する食堂がついている社員寮と合わせて利用することができれば、3食とも格安で食事することも可能です。
寮費が無料や安価
期間工の福利厚生の特徴として、社員寮の貸し出しを行っています。
大手メーカーの場合、全国に工場があるため、どこに配属されてもしっかりと生活できるように格安、または無料で住居を貸し出しています。
また、大きな工場の場合、立地条件が厳しく、住宅街や駅付近などに立地していることがほとんどないため、通勤のしやすさにも考慮して勤務地の近くに社員寮を用意している企業が多いです。
社員寮は寮費が安いこと以外にも生活に必要な家具家電が備え付けられていたり、Wi-Fiなどのインターネット環境が整っていたり、社員食堂がついていたりするので、初期費用や生活費を大きく抑えることができます。
比較的給料が高い期間工で働きながら、生活費を抑えることができるので、月で自由に使えるお金は結構多いと思います。
寮費光熱費が無料で社員食堂を利用することができれば、普通の一人暮らしと比べ、7〜10万円ほど節約することも十分可能です。
そのため、住み込みで働ける期間工は貯金が貯めやすいのもメリットとなります。
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期間工の雇用形態
ここまで期間工の給料について詳しく解説していきました。
期間工が稼げる職種であることがわかったかと思います。
しかし、期間工の雇用形態は少し特殊であるため、このあと解説する期間工の雇用期間について理解したうえで、期間工として就職するのかを判断することがおすすめです。
それでは期間工の雇用形態について詳しく解説していきます。
期間工の雇用形態は契約社員
給料や福利厚生がかなり正社員と近しい存在の期間工ですが、正社員ではなく期間工は契約社員という扱いになります。
また、期間工は派遣会社から派遣される派遣社員とは違い、メーカーからの直接雇用のため、派遣会社の仲介料や手数料などの中抜きもありません。
そのため、期間工は手厚い福利厚生や高い給料を実現することができるのです。
対して、派遣社員は自身の所属、登録している派遣会社とメーカーが人材派遣の契約をしている形になるので、就業先は基本的に派遣会社と契約している企業となります。
派遣会社は契約先の企業に労働力を提供する代わりに、その報酬を受け取っています。
派遣社員の給料はその報酬の中から支払われる形となり、あくまでも派遣会社の社員として働いているので派遣先の手当や福利厚生を受けられないのが正社員や直接雇用に比べ年収が低い要因となっています。
契約社員と正社員の違い
期間工は契約社員ということはわかったけど、正社員とはどう違うのか気になりますよね。
わかりやすく、違いを表でまとめてみました。
正社員 | 契約社員 | |
---|---|---|
雇用形態 | 無期雇用 | 有期雇用 |
雇用期間 | 無期限 | 最長2年11か月 |
業務内容 | 自分に裁量のある仕事 | 契約で決められた仕事 |
役職 | あり | なし |
正社員と契約社員の最大の違いは雇用期間となります。
正社員は無期雇用と呼ばれる雇用形態で雇用期間に上限はなく、クビや自主退職をしない限りずっとその会社で働き続けることができます。
対して契約社員は契約時に決められた期間(最長2年11か月)の間のみの雇用となるため、契約期間を越して働き続けることができません。
そのため、契約期間終了後は原則、次の仕事を探す必要があります。
しかし、後ほど説明する雇用期間が終了した後の流れでは契約社員でも同じ会社で働き続ける方法を紹介しているので、契約社員でも同じ企業で働き続けたいと考えている方はチェックしてみてください。
また、業務内容に関しては正社員の場合、決められた仕事だけではなく、その会社での役職や経験実績によって担当する仕事が変化していくことが一般的です。
ですが、契約社員の場合、契約時に取り決めた業務内容を主に行うため、最初に受けた説明と実際の業務内容にギャップを感じづらいでしょう。
しかし、契約社員は長期的に雇用する目的ではないため、出世や役職が上がるということは少なく、正社員に比べて、役職手当や昇給などの追加報酬が発生しにくい傾向があるのも事実です。
正社員と契約社員の違いをよく理解して、自分の働き方について考えることが重要です。
期間工の勤務時間や休日
期間工は収入が比較的高いことを紹介しましたが、その分働き方がきつかったり、休日が少ないのではないかと思われている方が多いと思います。
では実際はどのような勤務条件なのでしょうか。
トヨタの期間工を例に見てみると、期間工の年間休日は125日の土日休み、小休憩と昼休憩を合わせて合計75分休憩の実働7時間35分となります。
勤務体系は交替制なので、6時25分~15時10分の勤務と16時00分~24時40分までの勤務の2種類があり、1週間ごとに交替していく形なので土日休みを利用して、生活リズムを整えることもできそうですね。
対して正社員の年間休日は120日で休憩は昼休憩の1時間のみの実働8時間が一般的なので、平均的な正社員と比べると、むしろ期間工の方が勤務条件は良いと思います。
もちろん会社によって休憩時間が曖昧だったり、業種によって残業時間が大きく変わるため一概に期間工の方が条件が良いとは言えません。
先ほどの例ですと、数字上では期間工の勤務条件の方が休日や休憩時間が多いと言えるでしょう。
雇用期間が終了した後
契約社員である期間工ですが、最大の特徴でもある有期雇用契約なので、雇用期間が終了したらどうなってしまうのか具体的に解説していきます。
まず、雇用期間についてですが、法律上最大2年11か月まで設定することができます。
大体の企業は3〜6ヶ月刻みで設定している企業が多いです。
そのため、自分でどれくらいの期間働くか決めることも可能です。
契約社員は原則、1年以上勤務していないと契約期間中に退職をすることができないので、自分の無理のない範囲で決めておきましょう。
雇用期間が終了するとその名の通り、その企業で働くことはできません。
なので、できる行動としては次の転職先や仕事を探す、もしくはしばらくの間無職でいることです。
もちろん、次の転職先が別の企業であればもう一度期間工として働くのでも問題はないので、あらかじめ契約終了が迫っている場合、転職活動や準備をしておくのもありです。
しかし、ずっと契約社員として、企業を転々とするのも大変だと思います。
できれば、良いと思った企業でずっと働きたい、安定した収入で生活したいと考えている人も多いと思います。
そのような場合は正社員登用制度を採用している企業に就職しましょう。
正社員登用とは契約社員から正社員になることができる制度です。
企業によって合格ラインは異なりますが、勤務態度や作業スピード、コミュニケーション能力、知識や資格の有無などを評価して決められることが多いです。
大手メーカーであれば、正社員登用制度を採用している企業がほとんどなので、最初から正社員を目指して就職するのはハードルが高いですが、契約社員から目指すのであれば、仕事をしながら会社のことや仕事のことについて深く理解をすることができるので時間に余裕もできると思います。
最終的には正社員を目指したいと考えている方は、就職先に正社員登用制度があるのかどうか確認しておくと良いでしょう。
まとめ
本記事では期間工の給料や福利厚生を他の雇用形態と比較して紹介していきましたが、給料や福利厚生は正社員と同等だと思います。
期間工のデメリットとしてはあくまでも契約社員なので、雇用期間に限界があるという部分です。
最長でも2年11か月までしか同じ企業で働けないので、安定的な仕事をしたいと考えている方はあまり向いていないかもしれません。
しかし、期間工の中でも正社員登用制度を採用している企業であれば、契約社員から正社員になることも可能なので、是非一度働きたい企業の募集要項を確認してみてください。
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住み込みで給料が高い職場で働きたいと考えている場合は、ぜひ下記よりご相談してください。